瀬戸内周辺の城巡り、最後は徳島城に行ってきました。まずは、シンボル的な存在でもある鷲の門から見学を開始します。

そのまま、こちらの下乗橋を渡って城内へ向かいます。かつては、この先に大手門があり、城の正面玄関として機能していたそうです。

こちらは太鼓櫓の石垣です。徳島城の石垣は、青みがかった独特の色合いで知られており、「青石垣」として有名です。

また、この日はちょうど阿波おどりの開催日でもあったため、近くではプレミアムモルツ連が練習している姿も見られ、城跡とお祭りの雰囲気が同時に楽しめました。
こちらには、かつて藩主の御殿が建っていたそうです。現在は建物は残っていませんが、広々とした敷地から往時の威厳を感じ取ることができます。

奥には徳島城博物館があります。徳島城や蜂須賀家に関する資料が展示されており、当時の歴史や文化を知ることができます。

その庭園は、表御殿庭園として、当時の景観をよく残していました。手入れの行き届いた池泉回遊式の庭園で、歩きながら往時の趣を感じることができます。

さて、徳島城は平山城なので、本丸へ向かうにはこちらの階段を登っていきます。周囲の緑に囲まれた石段を進むと、少しずつ標高が上がり、城らしい雰囲気が増していきます。

ここは東二の丸。日差しが強かったので、ここでひと休みします。実は、徳島城の天守は本丸ではなく、この東二の丸に建っていたそうです。当時の城の構造を想像すると、とても興味深いですね。

さらに登っていくと、やがて本丸の石垣が見えてきます。山の上にこれだけの石垣が築かれており、その迫力に圧倒されます。

こちらが本丸です。当時は櫓などの建物が建っていたそうですが、現在は何も残っていないため、真夏の日差しを遮るものがありません。とにかく暑い……。

ちょうど近くに水道があったので、顔の汗を洗い流して一息つきました。
熱中症にならないように、早めに西の丸方面へ向かって下山します。

こちら側は、博物館とは反対側にあるためか、周囲はこのように遺跡感がたっぷりでした。人も少なく、静かな雰囲気の中で往時の姿を想像できます。

こちらは西二の丸です。現在は建物こそ残っていませんが、広々とした敷地から往時の城の規模を感じることができます。

西二の丸には、かつての帳櫓(ちょうやぐら)跡があります。今は基礎部分のみが残っていますが、当時ここに櫓が建っていたことを想像すると、往時の姿が目に浮かぶようです。

また、西二の丸の石垣には、巨大な鏡石も残っていました。

徳島城ならではの青い石垣を眺めながら、ゆっくりと階段を降りていきます。青みがかった石垣は、最後まで徳島城らしい風景を楽しませてくれました。

真夏の徳島城は、まるでプチ山登りをしているかのようで、とんでもなく汗だくになりました。丸亀城もそうでしたが、これは真夏に訪れるべきではないお城の一つです。次は、もっと涼しくなってから訪れたいですね。