夕方、電車の時間まで少し余裕があったので、甲府城にも立ち寄ってきました。甲府駅の武田信玄像がある出口とは反対側には、武田信虎の像も立っています。
その信虎像の近くには、「山手門」が復元されています。これは、門の上に櫓が載っている櫓門形式の門です。
大手門をくぐって高架橋を渡ると、甲府城跡である舞鶴城公園に到着します。高架橋側からは、「内松陰門」を通ると、すぐに本丸へとたどり着けます。
こちらが本丸です。本丸の奥には、かつて天守が建っていた「天守台」が残されています。
天守台は、当時の形がほぼそのまま残されており、天守は地下から上がるような構造だったことがわかります。
天守台からは、鍛冶曲輪や甲府市街を一望することができます。
本丸から稲荷曲輪へと下り、天守台の裏手に回ってみると、想像していた以上に石垣の壮大さを感じることができます。
稲荷曲輪には、復元された「稲荷櫓」があります。江戸時代には、武具蔵として使われていたそうです。
また、稲荷曲輪では、二重になった石垣を見ることができます。これは、当時何らかの理由で石垣を積み直した痕跡と考えられているそうです。
高架橋からそのまま公園に入ってしまうと気づきにくいのですが、鍛冶曲輪から天守台を見上げると、その壮大さを実感できます。さすがは徳川家の直轄領だっただけのことはあります。
そのまま駅へ戻るために、鍛冶曲輪から本丸へと登っていきます。こちら側の本丸の入口には、「鉄門」が復元されています。
今回は時間の関係もあり、サクッと一周してみましたが、鍛冶曲輪側から見上げる石垣は、実に見事な景観でした。また、明治維新まで建物が残っていたことから、当時の資料をもとにいくつかの建物が復元されています。
そして何より、駅前にありアクセスも抜群なので、甲府を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。